「マリブボード界のカローラ」
日本のブランドとしてお求めやすい価格のマリブボードを開発しています。
税込みで20万円以下の価格で販売を予定しています。
冒頭3枚の画像は試作2号のボードです。
海外メーカーはカーボン素材のボードが主流です。
弊社は素材をカーボンより安価なグラスファイバーにしてコストを抑えます。
マリブボードの器材規定では重さが7.6kg以上となっています。
なので軽量化できるカーボン素材を使って
7.6kgに近づけることが好まれますが
コストを抑えるために弊社で開発中のボードは8kg前後の仕上がりになります。
海外メーカーのマリブボードを「メルセデスベンツ」や「BMW」と仮定して
弊社の開発するマリブボードはお求めやすい「トヨタカローラ」
を目指そうと考えています。
海外メーカーほどの高品質ではないけども
十分使える
そんなマリブボードを。
開発に至った経緯は以下の通りです。
長くなりますが、良かったらお付き合いください。
マリブボードが高くて買いにくい
ここ数年の世界的な物価高騰や円安などの影響で
海外メーカーのマリブボードがとても高価になりました。
弊社もオーストラリアのBennett社の代理店としてマリブボードを紹介していますが
コスト調整をしてなんとか30万円未満にできるかどうか、
という価格設定になっています。
現在、Bennett社とコスト圧縮の協議をして
Bennettボードの国内販売価格を抑える努力をしています。
初夏から秋にかけてのオーダー分から
20万円台中盤の価格でお受けできるようにがんばります。
他のメーカーだと価格が30万円を超えているという噂も耳にします。
私は業界で36年活動しておりますが
国内の経済状況から見てもこのボードの価格は高価ですので
ボードが欲しい人が手が出ない価格帯になってきたと感じます。
そこで2023年12月に
手が出る価格帯の上限を20万円と想定して
マリブボードを開発することを思い立ちました。
2回の試作
これは試作1号のマリブボードです。
2024年4月から稲田堤パドラーズでレンタルボードとして
多摩川で多くのメンバーが練習用に使用しています。
製作は中国工場です。
その会社は南アフリカや北米にマリブボードの出荷実績がある会社です。
まずはその会社の勧めるシェイプをベースにして
いくつか注文をつけてボードを製作しました。
幅が狭く厚みがあり、平水ではよく進む形状です。
しかしノーズ周辺部分がボッテリとしているのが今一つでした。
1年以上、屋外保管かつ
高頻度で使用していますがボード自体の強度や耐候性は十分です。
このボードをベースにクラフトマンのI氏、
全日本LS選手権のボードレース優勝経験者D氏のアドバイスをもらい
冒頭画像の試作2号を製作しました。
幅が狭いことでバランスがとり辛くなるのを、
デッキを掘り下げて
座面を水面に近づけることで安定性を持たせるコンセプトです。
すでにいくつかの改善点が上がっています。
次に製作するときにはそこを改良する予定です。
デッキパッドは
フルデッキでも両ひざ二枚でもどちらでも選べるようにしようと考えています。
いま、波に対する性能を諸々確認中です。
それが一通り終わったら改善点を整理して
販売第一弾の製造に入ります。
色を選んでオリジナル性を出せるようにします
初回は弊社でデザインを施したボードを数本製造して販売しようと考えています。
それ以降はオーダーをお受けする予定です。
ボードの表面をいくつかのエリアに分けて
そのエリアごとに数色から色を選んでもらえるようにする予定です。
海外メーカーで対応なさっているような
自由に描画してもらう複雑なデザインの
オリジナルカラーオーダーはお受けしません。
理由としては
破損したときのリペア費用を抑えてほしいという意図からです。
複雑なデザインのボードを修理する際には
同じデザインに塗装し直す費用が、
修理代の半分近くを占めるそうです。
シンプルなデザインであれば
その塗装の費用が抑えられて修理総額が節約できます。
冒頭に書いた通り素材はファイバーグラスを使います。
これも修理総額を抑えて欲しい意図です。
カーボン素材よりもファイバーグラス素材の方が安価ですので。
それらを複合的に考えて
ボードを所有するコストを抑えてもらいたいという方針です。
カーボン製の硬いボードにはない
波の反力を受け流しながら挙動する乗り味を感じられると思います。
試乗しませんか
冒頭画像の試作2号のボードの試乗をしてみたい
という方がおられましたらお知らせください。
稲田堤までお越し願えるなら多摩川で試乗できます。
クラブ単位での試乗をご希望でしたら
ボードをお持ちしますので日時など調整させてください。
試乗を含め質問がありましたら下記ボタン「問い合わせフォーム」から
ご連絡ください。
大それた夢
強豪パドラーで
開発に興味を持たれる方がおられましたらお声がけください。
一緒に考えたシェイプのボードで
ボードの協賛サポートなども検討させていただきます。
(協賛パドラーのボードは自由なデザインをお受けするかもしれません)
将来、
世界大会に日本人が開発したボードを持ち込んでレースをしてもらう
なんてことも妄想したりしています。
そんな大それた夢に挑戦するのは、なんだか面白くないですか。
高品質なBennettボードを海外の他メーカーよりも安価に販売すること。
より安価な価格のオリジナルボードブランドを立ち上げて
多くの人がボードを所有しやすくすること。
この2つに挑戦します。
みなさんの応援をいただけたら嬉しいです。