住宅ローンを単なる支出と考えてませんか?
いえいえ、単なる支出ではありません。貯金になるケースがあるんです!
マイホームは一生に一度の買い物。
でも一所懸命に働いて住宅ローンを完済したけど、
その時にはマイホームはボロボロ、
売っても二束三文に、
なんてイメージを持ってませんか?
また、これから訪れる人口減と家余りの時代では、
そのようになってしまったマイホーム、
数年後には二束三文でも誰にも買ってもらえないようになっているかも知れません。
そこで質問です。
もしも買ったときと同じ値段でマイホームが売れるとしたらどうですか。
だとするとマイホームを売ったら、それまでに返済した分の住宅ローンの金額分が手元に戻ってくるわけです。
その場合住宅ローンは「資産の積み立て」と言えます。
これはバブル期のような夢物語ではありません。
現実的に選択可能な資産防衛術です。
「貯蓄してくれるマイホーム」を買う
4,000万円で新築マイホームを購入して10年後に売却すると仮定しましょう。
住宅ローンの返済は月々約11.4万円。
10年間で払った利息は約530万円、
10年後の住宅ローン残高は約2,890万円になります。
(頭金200万円 金利1.35% 35年固定で想定)
売却価格が2,500万円としたら、
失った資産は約2,030万円(売却損1,500+利息530)です。
これだと月々約16.9万円の家賃で10年間住んでいたことと同じで、
ローン返済額と比較しても大赤字。
しかもそれだけでなく390万円もの住宅ローン残債(返済しきれない借金)が圧し掛かる。
これだと「消費するマイホーム」と呼びたくなりますね。
この同じ中古マンションを2,500万円で購入。
500万円かけてリフォームして10年住んだ後に2,400万円で売却できたら、
失った資産は約935万円(売却損600+利息335)です。
住んでいた年月(10年=120か月)で数え直してみると月々約7.8万円で住んでいたことと同じです。
それまで毎月支払ってきたローン返済額(約8.7万円)よりも安いですね。
その時の住宅ローン残高は約2,130万円ですので結果として住宅ローンを完済しても270万円の現金が手元に残ります。
つまり毎月住宅ローンを払っているうちに10年間で270万円貯金したことになります。
これだと月々のローン返済が払いっぱなしの「払い捨て」にならない。
これが「貯蓄してくれるマイホーム」です。
購入した時と売却する時の価格差が大きくならない家です。
「消費するマイホーム」 は新築購入の典型例 で 「貯蓄してくれるマイホーム」は中古購入の典型例です。
消費するマイホームは、売却したあとに住宅ローン残債(借金)が残り、
売っただけでは住宅ローンを完済できない影響で住み替えが困難になる。
それに対して貯蓄してくれるマイホームは残債がないので住み替えし易いです。
突発的な事情が発生してライフスタイルが変わっても
住宅ローン残高がネックで「売るに売れない」マイホームに縛られません。
「新築と中古どちらがいいですか?」
不動産会社では「新築と中古どちらがいいですか?」と聞かれるでしょう。
答えは簡単です。
誰しも予算にゆとりがあるなら新築に住みたいものです。
「『消費するマイホーム』と『貯蓄してくれるマイホーム』どちらがいいですか?」
と問われればいかがでしょう。
これも答えは明確です。
誰もが「『貯蓄してくれるマイホーム』がいい」と答えるでしょう。
身体検査と定期健診をしてマイホームの健康を保つ
中古住宅に対して、
購入するにあたって経年劣化などの状況が分かりにくくて心配をされる方が多いです。
しかし最近では建物インスペクションを行なって性能を確認して中古住宅を購入する方が増えています。
建物の強度や設備の状況を把握したうえでリフォームをする。
そしてそれ以降も定期的に建物のメンテナンスを行ない記録を残して、
いつでも建物の「体格や体調」を第三者に示せるようにしている方が増え始めています。
そうすればいざ売却する際に、
購入を検討してくれる方に建物の説明がしっかりできて、
その方の不安を払拭できます。売却することのハードルを下げます。
それと同時に建物の状態を説明できることで、
いたずらにマイホームの査定額を下げることがなくなりますので「安売り」を予防できます。
「資産防衛」という視点を持って、
ご自宅を「貯蓄してくれるマイホーム」で居続けてもらうこと。
L-SHIPはそれが重要と考えます。
リフォームやリノベーションを駆使すれば、
新築に負けない自分たちらしいマイホームを実現することも十分可能です。
貯蓄してくれるマイホーム、
ぜひこの視点を家探しに加えてみてください!